
「コンセプトメイキングって何やってるんですか?」と聞かれることがあります。
たしかに、言葉だけ見るとちょっとふわっとしてますよね。
でも、これをやると――なぜか、毎回ちょっとした奇跡が起きるんです。
自分たちって、何の会社だっけ?を言葉にする時間
スタークリエイツのコンセプトメイキングは、2〜4時間くらいのブレインストーミングで一気にコンセプトを作り上げるというハードなセッション。
6人前後で付箋を使って、わいわいしながら、でもけっこう真剣に話します。
「自分たちの仕事って、どういう価値を届けてるんだろう?」
「私たちは何屋さんなんだろう?」
「どこが他社と違うんだろう?」
これ、シンプルそうで、意外と答えられないんですよね。
社員の出入りがある会社に、特におすすめしたい
「誰に、どう説明したらいいかわからない」
「人によって、会社の説明の仕方が違う」
そんなモヤモヤが、社内に溜まっていくことがあります。
そういうとき、コンセプトメイキングは一度立ち止まって、
**「自分たちがやってきたことを、見えるようにする時間」**になります。
言葉にすることで、みんなが同じ方向を向ける。
新しく入ってきたメンバーも、「あ、うちってこういう会社なんだ」と思える。
だからこそ、チームに入れ替わりのある会社ほど、価値がある時間なんだと思います。
そして、なぜか奇跡が起きる
たとえば、「やりたい!のナビ」っていうネーミングが生まれたセッション。
これは、ある税理士事務所さんのコンセプトとして出てきた言葉でした。
その場にいた6人が、ブレストでキーワードを出しているうちに、
「“やりたい”って気持ちを応援する存在って、ナビゲーターじゃない?」
という流れで「やりたい!のナビ」が浮かび上がったんです。
そしたら、あとで代表の方がぽつりと、
「うちの奥さん、ニックネームが“ナビちゃん”なんですよ」と。
偶然かもしれないし、深層心理の何かかもしれない。
でも、そういう“降りてくるような瞬間”が、本当にあるんです。
言葉にしてみると、仕事の意味が見えてくる
ブレストで出てきたキーワードやストーリーは、
僕たちの方で整理して「コンセプトブック」という形にまとめます。
これは、ただのコピー案じゃなくて、
その会社の歴史とか、社員の思いとか、
ちょっと言葉になっていなかった「空気感」みたいなものを、全部すくい取って言語化したものです。
ある営業会社さんの事例では、リアルな声から始まって、
自社とお客様の理想的な関係までが、すごく綺麗につながっていきました。
というコンセプトが出てきたとき、
たぶん全員の中に「ああ、これだ」って感覚があったと思います。
自分たちが、自分たちのことを“好き”になれる
いいコンセプトが出てくると、チームの雰囲気が変わります。
営業トークにも一貫性が出るし、Webサイトの原稿もスムーズに書けるし、
なにより、「なんとなくやってたこと」が、「意味のある行動」に見えてくる。
それって、すごく自信になるんですよね。
他人にどう見えるかよりも、まず自分たちが、
「自分たちの仕事を好きになれるかどうか」。
僕たちがやってるのは、そういう言葉を一緒に見つける時間なんだと思ってます。
だから、ちょっとやってみてほしい
「何のためにやってるのか、よくわからなくなってきた」
「昔はもっとおもしろかったのに、最近ちょっと惰性かも」
そんなふうに感じている方には、コンセプトメイキング、すごくおすすめです。
もしかしたら、忘れていた“芯”みたいなものが見つかるかもしれません。
あるいは、今まで説明できなかった自分たちの良さに、ちゃんと名前がつくかもしれません。
その瞬間を、僕たちは勝手に「奇跡」と呼んでるんですが、
別に何かスピリチュアルなことをしてるわけじゃありません。
ただ、本気で話せる場があるだけです。
でも、その“場”って、思ってる以上に少ないんですよね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ご興味のある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人

- 代表取締役
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スタークリエイツ代表取締役
大学卒業後、生活協同組合コープさっぽろに入協し、水産部門を担当後、自社開発のPOS・EOBなどの業務システムの導入・管理を行う。
そのキャリアの中で、「仕事の中で、わかりやすく伝えること」が売上アップやコスト削減に重要な役割を果たすことを実感する。
2017年、スタークリエイツを創業。なんとかコロナ禍を生き延び、2023年、スタークリエイツ株式会社として法人化。
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自己紹介
スタークリエイツ株式会社 代表取締役。自社の社員や一緒に働くパートナーさん。そして、お客様に向けて、当社の仕事の価値観について書いていきます。